皆さん、おはようございます。
今日は高浮彫の「鑑定箱」について、書かせて頂きたいと思います。
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初代宮川香山作 個人蔵 宮川香山眞葛ミュージアム保管
桜と鳩が、細工により美しく表現されている作品です。
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(部分)
このような通称「高浮彫り」と呼ばれている作風の作品は、主に輸出向けに製造されていたため、木箱(共箱)に入れて出荷されることはほとんどなかったようです。
輸出向けの作品を梱包する写真が、神奈川県立歴史博物館などにも収蔵されていますが、ワラのようなものでぐるぐる巻きにして、梱包している姿が写されています。
また、私自身数多くの作品を里帰りさせてきましたが、これまで海外で発見した「高浮彫り」で共箱を伴っていたものは一点もありませんでした。
先日、こんな木箱を入手しました。
![DSC01773.jpg]()
表には「花瓶」と書かれています。
裏を見てみますと、、、
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二代香山の筆跡で「眞葛窯 桜に鳩の細工 明治十五六年頃ニ之造 香山鑑」と書かれています。
これは、二代香山が、文字通り「この作品は眞葛窯で明治15,6年頃に製作した桜に鳩の細工の花瓶です」と鑑定をした箱なのです。
きっと共箱が付いていなかった高浮彫りの作品を入手した人が、本物かどうかを確かめるため、二代香山に鑑定を依頼したのでしょう。
高浮彫り作品を二代香山が鑑定した箱を見たのは初めてで、とても珍しいものだと思います。
今日は、二代香山による高浮彫作品の鑑定箱をご紹介しました。
今日もブログを見て頂き、有難うございました。
眞葛 博士
p.s. 昨日11月7日は、赤レンガ倉庫で「横浜ヒストリックカーデイ」が開催されました。
私の会社も、古いのもを大切に次の世代へと受け継ぐという考えに共鳴し、協賛をさせて頂きました。
![IMG_1664.JPG]()
http://yhcd.jimdo.com/
主催者は、売り上げの一部が「横浜の歴史を生かしたまちづくり」に寄付される弊社の「陸蒸気サブレ」を参加者全員へのお土産に活用して下さり、参加者の中には早速このような形でディスプレイしている方もいらっしゃいました(笑)
![DSC01734.jpg]()
![DSC01727.jpg]()
それにしても約170台のヒストリックカーが集まると圧巻で、横浜のまちにもとてもマッチしていました。
![DSC01755.jpg]()
![DSC01706.jpg]()
![DSC01745.jpg]()
![DSC01744.jpg]()
当日は、「古いくるまの絵を描こう」というイベントが開催され、小さなお子さんたちも熱心にヒストリックカーを描いていました。
![DSC01739.jpg]()
こうしてみると、古い車というのは、どことなく人間味があって愛らしく、子どもたちと語りあっているようにも見えますね。
![DSC01731.jpg]()
とても素晴らしいイベントでした。
今日は高浮彫の「鑑定箱」について、書かせて頂きたいと思います。

初代宮川香山作 個人蔵 宮川香山眞葛ミュージアム保管
桜と鳩が、細工により美しく表現されている作品です。

(部分)
このような通称「高浮彫り」と呼ばれている作風の作品は、主に輸出向けに製造されていたため、木箱(共箱)に入れて出荷されることはほとんどなかったようです。
輸出向けの作品を梱包する写真が、神奈川県立歴史博物館などにも収蔵されていますが、ワラのようなものでぐるぐる巻きにして、梱包している姿が写されています。
また、私自身数多くの作品を里帰りさせてきましたが、これまで海外で発見した「高浮彫り」で共箱を伴っていたものは一点もありませんでした。
先日、こんな木箱を入手しました。

表には「花瓶」と書かれています。
裏を見てみますと、、、

二代香山の筆跡で「眞葛窯 桜に鳩の細工 明治十五六年頃ニ之造 香山鑑」と書かれています。
これは、二代香山が、文字通り「この作品は眞葛窯で明治15,6年頃に製作した桜に鳩の細工の花瓶です」と鑑定をした箱なのです。
きっと共箱が付いていなかった高浮彫りの作品を入手した人が、本物かどうかを確かめるため、二代香山に鑑定を依頼したのでしょう。
高浮彫り作品を二代香山が鑑定した箱を見たのは初めてで、とても珍しいものだと思います。
今日は、二代香山による高浮彫作品の鑑定箱をご紹介しました。
今日もブログを見て頂き、有難うございました。
眞葛 博士
p.s. 昨日11月7日は、赤レンガ倉庫で「横浜ヒストリックカーデイ」が開催されました。
私の会社も、古いのもを大切に次の世代へと受け継ぐという考えに共鳴し、協賛をさせて頂きました。
http://yhcd.jimdo.com/
主催者は、売り上げの一部が「横浜の歴史を生かしたまちづくり」に寄付される弊社の「陸蒸気サブレ」を参加者全員へのお土産に活用して下さり、参加者の中には早速このような形でディスプレイしている方もいらっしゃいました(笑)


それにしても約170台のヒストリックカーが集まると圧巻で、横浜のまちにもとてもマッチしていました。




当日は、「古いくるまの絵を描こう」というイベントが開催され、小さなお子さんたちも熱心にヒストリックカーを描いていました。

こうしてみると、古い車というのは、どことなく人間味があって愛らしく、子どもたちと語りあっているようにも見えますね。

とても素晴らしいイベントでした。